- 今野登茂子弾き語り「Lotus」~こじんまりはじめてみます~
- 2014/07/19
2014年7月19日。
七面鳥で登茂ちゃんの弾き語りLIVEが行われました!
登茂ちゃんがソロ・ライブを行うのはなんと1994年の24hoursソロ・ツアー以来の20年ぶり!
ソロ・ライブや、一昨年のプリプリの日本武道館や東京ドームとは違った
今野登茂子のアットホームなライブをレポートしたいと思います。
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「みんながお家に遊びに来てくれているようなアットホームなライブにしたい。」
そんな登茂ちゃんの意向で会場を探していたところ加奈ちゃんのバンド VooDoo Hawaiiansのベーシスト、曽我さんがあるライブハウスを紹介してくださいました。
渋谷にあるライブハウス「七面鳥」。
渋谷109の裏手のちょっとごちゃっとした一角にこじんまりとたたずんでいるライブハウス。
右も左もわからないまま、加奈ちゃんに連れられライブハウスを訪れたのは4月のこと。
その時はまだ「本当にライブがやれるのかな?」という状態だったという登茂ちゃん。
しかし、会場に足を運んだ時、あまりの雰囲気の良さに二つ返事で「ここでやりたい」と決めたそうです。
ライブ当日は、曇り空に時折雨がぱらつく不安定な天気。
まるで登茂ちゃんの緊張や不安を表しているかのような天気でしたね。
ライブハウス「七面鳥」は、みなさんのイメージするライブハウスとは少し違い、部屋全体が白く塗られ、アロマオイルの香が漂うステキな空間。一歩間違えばインテリアショップのようなたたずまい。
そこに登茂ちゃんとスタッフと七面鳥の女将で写真やイラストを貼ったり、ファンの方からいただいた花を飾ったりいろいろ飾り付けをしTOMOKO WORLDを作っていました。
会場まで演出しちゃうってとっても登茂ちゃんらしいですよね。
チケットが即完したということもあり会場はお客さん+スタッフで満席。
ドリンクを注文するのもトイレに行くのも声をかけながらでないと動けないような状態でみんな登茂ちゃんを待っています。
開演時間になり、登茂ちゃんが登場。
白いワンピースに、頭には緑のデコレーションを編み込み、まるで緑の妖精のような装い。
「わー!」っという歓声と拍手が起こると同時にライブハウスの女将と登茂ちゃんが共同で作ったというオリジナルのアロマオイルがたかれ一気に幻想的な空間に。
「よし、やりますか!」
という登茂ちゃんの掛け声から1曲目は『いつかそうしよう』
今回は全て弾き語りの1人構成で、登茂ちゃんの思い入れのある曲を一曲一曲丁寧に演奏していきます。
登茂ちゃんのピアノと歌声は、とても暖かく心地よく、ここが騒然とした渋谷の真ん中であることを忘れてしまう癒し空間を作っていました。
1曲目からほんとうにうっとりしてしまう歌声で、会場では涙を流している方もいらっしゃいました。
しかし、極度の緊張からか『いつかそうしよう』の2番を飛ばして歌ってしまい途中から歌い直すなんてハプニングも…。
「あんなに何回も練習したのになぁー」と、登茂ちゃんもとっても悔しがっていました。
2曲目は『海にひとしずく』
登茂ちゃんのボーカルバージョンは本邦初公開。
もちろんプリプリの楽曲ですが、ここまでしっくり来るのか!?という出来映えでプリプリとは違うもう一つの表情をみせていました。
楽曲の間に挟むMCも慣れない様子で少し緊張気味な登茂ちゃん。
ところどころに未完成の曲をちりばめながら、演奏する1曲1曲を丁寧に紹介。
「この曲はね、こんな時に歌ってたの」と解説をしてからの演奏で会場のみなさんもそんな登茂ちゃんの想いを共有しながら楽曲を楽しんでいたようです。
当日は登茂ちゃんの誕生日が近かった事もあり、1部の中盤では会場のみなさんでハッピーバースデーを大合唱。
それに応えるかのように、登茂ちゃんが密かに用意したみなさんへのお礼にと缶バッチ(写真右下)をプレゼントするというサプライズもありました。
同時に「幸せなことをたくさんやろう」と一つ一つ心を込めてつくった手作りのグッズも紹介されました。
・手作りのアロマキャンドル(写真左)
・登茂ちゃんのイラスト入りノート(写真中央)
「物作りって楽しいわよねー」なんて言っていましたが全て手作りでかなり時間をかけて作っていたようです。
アロマキャンドルは95% (容器以外)は全て登茂ちゃんの手作りで当日会場で炊かれていたものと同じアロマオイルをロウソクに練り込んだというもの。
「おうちに帰ってアロマキャンドルを炊いてもらって、今日のライブのことを思い出してほしいな。」
と愛情たっぷりのアイテムに。(ブログで何度か紹介されていたものがこのアロマキャンドルです。一つ一つ手作りなので世界に同じ物はないんですよ!)
イラスト入りノートもこの日のためにイラスト書きおこすなど、オリジナルグッズも登茂ちゃんの優しさのあふれるものばかりでした。
(これらは終演後に販売されました。)
その後、カバーを数曲歌い、前半の最後はプリプリの楽曲『言わないで』と『SHE』。
登茂ちゃん自身も「バンドの曲を弾き語りでやるのは難しいよね。」なんて言っていましたが
まるで登茂ちゃんのオリジナル楽曲かのように歌い上げていました。
むしろ、バンド演奏をピアノだけで演奏する事により、より登茂ちゃんのVOCALが際立ち
楽曲自体が違う表情を見せ、新たな楽曲として生まれ変わったような感じでした。
ここで、1部は終了。
30分の休憩を挟んで2部へ突入です。
2部は衣装を変えての登場。
まさかの衣装チェンジがあり、会場も「おおー!」っと驚きの声が。
1部が緑の妖精だったとすれば、2部はブルーを身にまとった水の妖精。
1部はカバー中心でしたが2部はソロがメインの構成に。
インストナンバー『クロエのテーマ』から続いて『ゆらり』。
いずれも映画で使われた楽曲でしっとりと会場をTOMOKO WORLDに引き込んで行きます。
MCでは映画音楽をつくる楽しさや、最近は映画音楽にも携わっているようで秋には違った形で登茂ちゃんの楽曲を聞けるかも?という告知もありました。
未発表曲『ロータス』の演奏の後にはどうして今回「Lotus」というタイトルがついたかのエピソードも。
理由はブログでもおなじみの蓮(はす:英語でLotus)の「宝ちゃん」がきっかけとのこと。
2012年のプリプリの再解散後、蓮の種を手に入れた時から
「私もこの蓮と育っていきたいな。」
「いつか、一人でライブができるように」
と、一緒に芽を出し、葉を付け、頑張って来たとのこと。
その想いもこめて「Lotus」
7月19日、やっとソロライブという花が開き、みなさんと共有できてよかったと、みなさんに感謝していました。
そしてお待ちかね、プリプリの名曲『月夜の出来事』
「これを聴いたら帰ってもいいかなって思う人いるんじゃない?」と、はじめは緊張していた登茂ちゃんも、ようやく緊張がほぐれてきたようで、会場のみなさんとも会話をする余裕がでてきました。
この曲でみんなが一つの暖かい輪に包まれているような共有感が生まれ、登茂ちゃんがそこにいるのも、みなさんがそこにいるのも当たり前のような不思議な空気感が生まれていました。
その後、カバーの『フーリンマイセルフ』に続き『銀竜草』、
そして、最後はプリプリの『恋に落ちたら』。
登茂ちゃんから「よかったらみんなで歌ってくれなーい?」とリクエストがあり天使と悪魔の掛け合いを会場のみんなで大合唱。
登茂ちゃんと一緒に歌い、盛り上がった所で惜しまれつつも本編が終了。
1部、2部と各1時間の2部構成でしたが、2時間が経っているとは思えないとても楽しい時間でした。
なりやまない拍手と「アンコール」の声援に応え
登茂ちゃんも一緒に「アンコール、アンコール」と発しながら登場。
「アンコール、アンコール」と、みんなと一緒になって言っちゃう登茂ちゃんがとってもかわいらしくて、歌声を忘れた妖精がこの2時間で歌う楽しさ、ステージの楽しさを思い出してくれたんだなとこちらも嬉しくなってしまう瞬間でした。
「アンコールは2曲用意したよ!」と2曲を演奏。
最後は登茂ちゃんの大好きな曲『約束』と『SAY』を演奏。
最後の1フレーズまで大切に歌いきっていました。
大きな拍手と声援のあと
「自分なりのペースでやっていきたいと思うので、
みんなよろしく頼むね♡」
と言葉を残し、登茂ちゃんスマイルをみんなに振りまきながら
幸せ空間を作り出したライブは幕を閉じたのでした。
すべて手作り、登茂ちゃんの手の届く範囲でライブがしたかった。
そんな丁寧さが伝わるとってもアットホームなライブでした。
今後の予定はまだ決まっていませんが、またいつかこんなステキなライブが行われる事を期待していてくださいね!
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今野登茂子弾き語り 「Lotus」
~こじんまりはじめてみます~
Set list
<1部>
1 いつかそうしよう
2 海にひとしずく
3 ごめんねDarling(カバー)
4 Yesterday Once More(カバー)
5 言わないで
6 SHE
<2部>
1 『クロエ』のテーマ
2 ゆらり
3 ロータス(未完成)
4 月夜の出来事
5 フーリンマイセルフ(カバー)
6 銀竜草
7 恋に落ちたら
<アンコール>
1 約束
2 SAY
Photo:渡部 伸
撮影協力、構成:Lotus制作委員会、七面鳥